2007年10月19日

演出者より

 「紅玉」、「天守物語」につづいて、泉鏡花氏の戯曲上演の三作目だ。来年初夏には「山吹」の上演も決まった。

 「夜叉ヶ池」は鏡花氏の戯曲のうちで最も上演される機会が多い。読んでわかりやすく、映画はもとより少女マンガにさえなっていると聞く。
 
 だが私は本作においてもモノガタリのオモシロサより、思想としてのドラマを描きたい。なに、大層なことを言っているつもりはない。鏡花氏のすべての作品に通底している俗悪で理不尽な<ニンゲン>への嫌悪と、正しく美しい〈自然なるもの〉への賛美に深く共感したいのだ。
 
 会場となる十五周年のウイングフィールドさんの、小空間での上演もそんな心意気のなせるわざであり、私たちの思想の表われでもある。


<企画と演出意図>

 近代戯曲の傑作を、新劇でも新派劇風でも歌舞伎風でもなく、革新的な現代演劇として再生し、21世紀の今、上演する意義を問い直したい。
 
 物語の展開よりも<ニンゲン>存在の意味の探求と、<ニンゲン社会>と<自然界>との対立概念をより明確にし、今ある日本社会の矛盾や荒廃をあぶり出す。
 
 また、なにもない舞台、小道具も使わず、俳優の音声と身体をたよりに<ドラマの本質>をより際立たせる独自の演技スタイルで上演される。<フェード・インの演劇>と名づけられた独特の方式で、全出演俳優が、(基本的に)常時舞台エリアで<演劇の時間>を共有する方式をとる。
 
 オリジナル戯曲に忠実に、一切の改変を加えないでの上演であることを付記しておきたいと思います。



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2007年10月17日

泉鏡花「夜叉ヶ池」とは

「夜叉ヶ池」

1913年「演芸倶楽部」に発表。1917年本郷座にて初演。
その昔、竜神が自らの力を夜叉ヶ池に封じ込めることを約束した。そのとき竜神は、村人たちに日に三度鐘を撞(つ)いてその約束を思い出させれば、決して約束は破らないと誓った。萩原晃は、村の娘・百合とともに、鐘を撞きつづける。晃を探しにやってきた山沢学円はその伝説を理解するのだが、竜神との約束さえ忘れた村人たちには晃夫婦が理解できない。やがて、日照りに悩む村人たちは、雨乞いの生贄として百合を要求してきた。
伝説をめぐって、幻想と現実が巧みに溶けあわされた、鏡花オリジナル戯曲中、最も頻繁に上演されつづける傑作。


泉鏡花(1873-1939)
小説家・劇作家。1891年、尾崎紅葉に弟子入りし小説家となる。独特の文体と妖美で幻想性に満ちた作風で、他に類を見ない魔術的な作品群を生み出した。
代表作「高野聖」「草迷宮」「春昼」、戯曲では「夜叉ヶ池」など。
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2007年10月01日

『夜叉ヶ池』本格始動!

さる9月24日、遊劇体恒例行事「写真撮影」を敢行しました。
場所は、下鴨神社。
池跡という最高のロケーションでありましたが、雨上がり、神社、池跡という要素は格好の蚊の巣でありまして、ありえない量の蚊がカラダに吸い付くのもものともせず、撮影は順調に進行。

予定より早く撮影は終了し、もちろんここに来たからには観光&安全祈願。
そのあとは稽古場に移動してがっちり稽古をし、夜はメインイベント(?)顔合わせ飲み会とあいなりました。

苦しくも楽しい作品創りが始まりました!


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2007年09月28日

「夜叉ヶ池」チラシ配布中です!

京阪神の劇場にて現在配布中です。
今回も是非ともお手元に!!

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画像をクリックすると拡大されます。

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2007年09月07日

遊劇体♯45「夜叉ヶ池」公演詳細

遊劇体♯45 ウイングフィールド15周年「時代を拓く演劇人」 参加

『夜叉ヶ池』
作:泉鏡花 演出:キタモトマサヤ

日時
2007/11/16 (金) 19:00
17 (土) 14:00 / 19:00
18 (日) 14:00 / 19:00
19 (月) 19:00
20 (火) 19:00
※受付開始は開演の40分前、開場は30分前です。

会場 ウイングフィールド大阪市中央区東心斎橋2-1-27周防町ウイングス6F
TEL:06-6211-8427/ FAX:06-6211-6312

出演  
大熊ねこ 菊谷高広 坂本正巳 こやまあい 
村尾オサム 猪野明咲 キタモトマサヤ 
条あけみ(あみゅーず・とらいあんぐる)南田吉信(大阪新撰組)
河本久和(空の驛舎)小室千恵 西岡奈美 鶴丸絵梨 
齊藤力丸 渋田侑吾 八木繁幸

スタッフ 
〔舞台監督〕塚本修(CQ)〔舞台美術+舞台写真〕宮内ひろし
[照明]NAMI LIGHTING PLAN[音響]大西博樹 
〔音楽〕森ノ内隆(もんのうち)[宣伝美術]古閑剛
[制作]岡本司+児山愛(A≠T)〔当日制作〕尾崎雅久
〔提携〕ウイングフィールド〔助成〕芸術文化振興基金
〔協力〕劇団ひまわり[企画製作]遊劇体
京都芸術センター制作支援事業
大阪市助成公演


料金  
前売:2,500円 / 当日:2,800円
学生:1,800円(当日受付にて学生証をご提示ください。)
*当日精算券をお持ちかご予約いただいたお客様は、前売料金でご入場いただけます。

チケット取り扱い
遊劇体事務所 e-mail yu_geki_tai@hotmail.com
劇団制作直通 090-1907-6804 TEL&FAX 075-525-2910
京都芸術センター(窓口販売のみ:10:00〜20:00)

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